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お狐様の話(浅田 次郎)

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人の気配に振り返ってみれば、振袖をぞろりと着た香奈が、濡れ髪を振り乱して佇んでいた。

「おいしゅうございました。ごちそうさま」

祖母は二度悲鳴を上げ、その瞬間から朝までの記憶を喪ってしまった。

「あやしうらめしあなかなし」お狐様の話(浅田次郎)より

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「客人」に続き、「あやしうらめしあなかなし」から、「お狐様の話」です。

【ストーリー概要】

叔母がまだ小さかった頃、神主をやっていた曾祖父の元には時々、お狐憑きの少女が預けられていた。

いつにも増す、強力な力を持った狐が憑いたのは、フランス人形のような美しい少女だった。

浅田次郎さんの母方ご実家が奥多摩の御岳山の神主さんらしく、その実話とのことですが、それならそれでかなり怖すぎる。

(つくり話でもゾッとするのに・・・・。)

特に衝撃的な結末は、しばらくトラウマとして残ってしまうかもしれませぬので要注意!

ですが怖いだけではなく、御岳山の神秘的な自然や人の情を色濃く映す文章には本当に感動を覚えます。

お好きな方は、ぜひトライしてみてはいかがでしょう?

※余談ですがJ-waveのSOUNDS OF STORY〜ASADA JIRO LIBRARY〜では、田中美奈子さんが朗読して下さっていましたが、とにかく素晴らしかった。

セリフの表現も違和感なくすっと入り、情景が浮かんでくるよう。もうサイトは閉鎖されていて聞く事ができなそうですが・・・・またどこかで聞いてみたいな・・・。