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読書の時間

ふじやまねこのお気に入りの本を、オリジナル挿絵で紹介します。

お狐様の話(浅田 次郎)

お狐様の話(浅田 次郎)

人の気配に振り返ってみれば、振袖をぞろりと着た香奈が、濡れ髪を振り乱して佇んでいた。 「おいしゅうございました。ごちそうさま」 祖母は二度悲鳴を上げ、その瞬間から朝までの記憶を喪ってしまった。 「あやしうらめしあなかなし」お狐様の話(浅田次...
客人(浅田次郎)

客人(浅田次郎)

やがて二人の灯した火がひとつの炎になった。 「おたがいの親ならいいけど、ほかの人が寄ってきたらいやだな」 言ってしまってから、背筋に怖気を感じた。葉月は答えてくれなかった。 炎の中に悪い記憶が蘇った。 「あやしうらめしあなかなし」客人(浅田...